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今日はバイトです。う゛えぇぇぇぇぇ(不満を主張)それもラストまでなのでこう、ね、パソコンさん触れられたとしても日付超えちゃうぞ☆みたいな感じなのでちょっとバイト前に現れてみました。うざい?それが私だから!!!(超うぜぇぇぇ
ってことで今日のリクエストは『例の甘味屋デートの際の主人公と財前君を!あの甘甘っぷりをぜひ!!』とかかれたのでめざせ甘甘・・・・・・むしろどんまいな感じの駄絵おいておきまーす!
財前くんを描こうと色々原作やら画像やら見て回ったら見事にハァハァしてしまいました。
ついでにイラストの小ネタも置いておきます。平凡庭球の※糖分~のその後だと思ってやってください。
「ん」と言って差し出されたスプーンに私のお団子を食べている手がとまった。横で座っている財前くんを見てみれば、こちらにスプーンを差し出されたまま何も言わない。
これは一体、と考えずとも自ずと答えが出てきて私は固まった。
ちょ、周り見てるからぁぁ!!と、声を大にして叫びたい限りである。
この人、先ほどの街中での件もそうだが一生大阪の地を踏むなと遠まわしに言っているんだろうか。だって、こんなところでこんなことやられて、私が生きて帰れるとは思えない。
それもただでさえ甘味やというのは女の子のお客さんのほうが多い。
ここに入った瞬間から従業員やらお客さんに鋭い視線で見られて、死ぬかと思ったのに、さらに今は先ほどよりも鋭い視線を向けられている。あぁ、残念だ。私が今後大阪に来ることはもうきっとないだろう。
いや、来れないと言ったほうが正しい表現かもしれない。
この状況を見れば再び大阪の地を踏もうものなら、背中を狙われてもしょうがないとさえ思ってしまう。
「ん」
再び差し出されたスプーン。美味しそうな白玉ぜんざいがまるでこちらに食べてくれ、と言わんばかりにそこに存在していた。もう大阪に来るつもりはなくなった。
なら……と思ってしまう自分もいるのだけど、今殺されるかもしれないと思うとなかなか実行にはうつせない。
そんな私を財前くんは一瞥すると怪訝そうな表情をつくりながら「ほら」と言って私に食べろ、と言ってくる。いや、食べたいんだよ?本音を言えばそのぜんざいさっきからずっと良いなって思ってたんだよ?
でも、さ、この状況を察してくれよ・・・・・・・!!
しかし、財前くんには何を言っても無駄だということはもう理解しているので、私は周りを気にしながらもスプーンからぜんざいを頂いた。
口に含んだ瞬間にひろがる甘みは甘すぎず、丁度良い甘みでおのずと顔がほころんでくる。
「いやぁ、ぜんざいもおいしいね」
ある意味私の命とも引き換えだったとも言えるが、という言葉はこの際呑み込んでおく。どうせ財前くんに言ったところで鼻で笑われるのが落ちである。
もうちょっとくらい私のことを気にしてはもらいたいのだけど、いや、まぁ、どうせ、ね、言ったところで無駄なんてこと今までに何回も経験していることだし、気にはならない……その、ちょっとはやっぱり気になるけども。
はは、と乾いた笑みがこぼれながら財前くんを見れば財前くんは納得のいかないといった表情でこちらを見ていた。
「……おもしろない」
「なんで?」
「こんなんされたら、お前のことやから恥ずかしがると思うとった」
いやいや、そんなため息交じりで言われても。
こんなこと、と言われて先ほどのことを思い出す。確かによくよく考えれば、財前くんのようなかっこいい男子に「あーん」なんてされたらたいていの女子が赤面ものだろう。
しかし、私は小さい頃からされ、なれてしまっている。慣れてしまっているのもなんだか切ない気持ちなのだが、吾郎という愚兄がいるのだから仕方がない。それに、ひろさんも、いつの間にかされるようになっていて、今更恥ずかしいなんて気持ちはあまり浮かんでこない。
どちらかと言えば、殺されませんように、という願いくらいだろうか。
「おもしろないなぁ。反応がつまらん」
「私に笑いを求められても困るんだけど」
「え、 ってお笑い担当やろ?」
「それ本気で言ってるとしたら、刺すから」
私がいつからお笑い担当になったというんだ!眉をよせて、睨みつけるように言えば財前くんはけらけらと笑うと「やっぱ、おもろいわ」と何とも失礼な発言をのたもうてくれた。おぉーい、すっごいこの人失礼なんですけど!!謙也さん、どんな教育しているんだよ、とここにはいない健也さんに心の中で文句を言う。
笑い続ける財前くんを横目に何も言わずに、周りの視線にも耐えた私。テニス部に入って心身ともに強くなってきたな、と改めて感じた。